Ethereum の基礎
Ethereum の基礎
エクスプローラーのみなさん、Bankless Academy でもっとも大切なレッスンの 1 つへようこそ。
今日は Ethereum を見ていきます。インターネットの次の時代であり、新しいアプリとデジタル通貨の世界を動かす革新的なプラットフォームです。
Ethereum は、Google や Apple のアプリストアのようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。ただし、大きな違いがあります。
- 💸
法定通貨(米ドル、ユーロ、人民元)ではなく暗号資産を使います。 - 📡 ブラウザーに直接追加されるレイヤーで、サイトに新しい機能をもたらします。
- ⚖️ ストアのルールは利用者と開発者が合意して決めます。取り仕切る中央の企業はありません。
世界中で何百万人もが Ethereum を使う理由を知るために、その中心にある目的を見てみましょう。

世界の広場
この 40 年で、インターネットは世界の広場になりました。
見知らぬ者どうしがつながり、アイデアやモノ、サービスを交換し、世界的な運動さえ一緒に起こします。つながりと創造性と革新が交わる、人類でもっとも力のある場所です。
ただし、大きな問題が 1 つあります。
中央集権型サービス
インターネットは、いつも私たちの利益を第一に考えるとは限らない、少数の企業に頼っています。
中央集権型サービスはかつてないほどインターネットを支配し、オンラインでの行動のほとんどで仲介者になっています。
大手銀行が買い物を管理し、Facebook や Instagram が人とのやり取りをつなぎ、Apple や Google がスマートフォンに入れられるアプリを決めています。ルールと手数料と企業の思惑を通じて、デジタルのやり取りに大きな影響を与えています。
一方的な取引
力が 1 か所に集まっているので、中央集権型サービスと呼びます。ほしいものを手に入れる方法を知り尽くした王の支配下にいるようなものです。実際のやり取りの中身を知ると、驚くかもしれません。
💸 銀行は手数料を取り、預けたお金を自社の利益のために運用します。
💳 Visa や Mastercard などの決済ネットワークは、購買データを広告主に売ります。
📞 Instagram などのソーシャルプラットフォームは、非公開のやり取りを見られます。
🪓 YouTube などの配信プラットフォームは、公正な審理なしにクリエイターの活動をまるごと消せます。
こうした不透明なルールや手数料は「利用規約」に隠れていて、時間とともに悪くなりがちです。よく使うサービスの規約はここで確認できます。https://tosdr.org/ 👀
理解度チェック 1
正しいですか、誤りですか。多くのオンラインサービスは、利用者とやり取りの相手のあいだに仲介者を置いています。
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[ ] 正しい
-
[ ] 誤り
オープンなインターネットへ
😤 利用者の希望を尊重しないプラットフォームに、うんざりしていませんか。
これが、私たちが慣れてしまった価値搾取型のインターネットです。
こうしたサービスは制約が多く、抜け出しにくいことから「壁に囲まれた庭」と呼ばれます。よりよい代わりを探すには時間もお金もかかります。高い手数料、不透明さ、一方的な取引を我慢するほうが楽に感じてしまいます。
仲介者とその庭を越えた、もっと公平で信頼できるインターネットが必要です。力を利用者が持つ場所、つまりインターネットが本来目指していた姿が必要です。
ピアツーピアのやり取り
解決は、インターネットのつながり方を変えることから始まります。
従来のサービスでは、あるピアからの情報やお金は、届く前に仲介者という関所を通ります。理屈のうえでは、仲介者はやり取りが終わる前に何でもできます。
ピア → 仲介者 → ピア
もう 1 つのしくみがピアツーピアのネットワークです。仲介するサービスを、自動で動く透明なコードに置き換えます。
ピア → 自動化 → ピア
仲介者をセルフサービスの端末に置き換えるようなものです。サービスは予測しやすくなり、手数料は下がり、利用者は主導権を取り戻します。
これから見るとおり、ピアツーピアのインターネットはすべてを変えます。
理解度チェック 2
自動化はオンラインの体験をどう良くしますか。
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[ ] 仲介者の影響力を広げます。
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[ ] 参加者に、より多くの主導権を与えます。
Ethereum:オープンなインターネット
⚖️ 同じルールが全員に当てはまるなら、インターネットはもっと良い場所になると思いませんか。
Ethereum は、商売から公共サービスまでのすべてが、透明でセルフサービスのしくみで動くデジタルの都市だと考えてください。仲介者はおらず、どのしくみも誰でも中身を確かめられます。
都市のトランザクションは Ethereum ブロックチェーンという公開の記録に残ります。ブロックチェーンが都市のデジタル財産を記録し保管するので、もう 1 つの典型的な仲介者である銀行が要らなくなります。
トランザクションのたびに少額の手数料がかかります。その大半は焼却されるため、都市がにぎわうほど、都市の通貨であるイーサは希少になり得ます。少額のチップが、処理したコンピューターへの報酬です。
都市のルールを決める企業はありません。変更は開発者、研究者、利用者が公開の場で合意します。王の代わりに透明なコードがあり、ルールの上に立てる人はいません。
分散型の経済
Ethereum にはパソコンやスマートフォンのブラウザーからアクセスします。アカウントは 1 つで、この新しいインターネット全体にログインできます。それが暗号資産ウォレットという共通のログインです。共通のアカウントがあると、サービスの乗り換えも「壁に囲まれた庭」からの脱出も簡単になります。
Ethereum のアプリレイヤーを有効にすると、dApp と呼ばれる新しいサイトを使えます。先ほど触れたセルフサービスのしくみです。dApp は次のようなデジタルの商品やサービスを提供します。
- 🤝 通貨や株式などのデジタル資産の送付や取引を、低い手数料で 24 時間 365 日。
- 📻 好きなクリエイターとのつながり。特別な特典や機会が得られ、お金は直接アーティストに届きます。
- 👪 ソーシャルメディア。気に入らなければ、つながりをまるごと簡単に別の場所へ移せます。
- 🗳️ 好きなプロジェクトへの寄付。1 ドルでも大きな上乗せがつき、影響が大きくなります。
- ⚙️ パソコンの処理能力を貸し出して不労所得を得る。
仲介者や銀行、サービスごとのアカウントをなくすことで、Ethereum は経済を分散型にしました(「dApp」の「d」はここから来ています)。dApp は不透明な商慣行や囲い込みではなく品質で競うため、どんどん良くなります。
dApp を使ってみる
dApp の使い方は、ふつうのアプリやウェブサービスと似ています。
暗号資産をオンラインで交換する dApp を、シミュレーションで使ってみましょう。ここでは Circle 社が発行するオンチェーンの米ドルである USDC(つまり Circle が凍結できます)を、Ethereum の基軸通貨 ETH に交換します。
暗号資産ウォレットを dApp のサイトに接続します。- この dApp が Ethereum のウォレットとやり取りすることを承認します。 3.「Maximum」(最大)をクリックして、USDC をすべて ETH に交換します。
- スワップを開始します。
- ウォレットで交換の条件を確認し、署名します。
- これで完了です。Ethereum がスワップを処理しました。
ウォレットを dApp につないで交換するのは、これだけです。あとは友人に送ったり、買い物に使ったり、ほかの金融系 dApp を試したりできます。
理解度チェック 3
Ethereum のサービスがどんどん良くなるのは、なぜでしょうか。
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[ ] 商慣行がより透明だからです。
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[ ] 提供元を簡単に乗り換えられるからです。
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[ ] 上の両方です。
世界の銀行システム
⌛ 海外への送金を、もっと速く安くしたくありませんか。
Ethereum なら、仲介者なしで暗号資産を送り、保管できます。より良いサービスを、より安く使えます。
⚡ 暗号資産は世界のどこへでも数秒で送れます。日常の利用の多くは Layer 2 で行われます。Ethereum の上に作られた速くて安い経路で、送金が 1 セント程度で済むこともあります。銀行の送金は 3〜4% の手数料がかかり、1〜5 日かかることもあります。
🔐 Ethereum のアカウントにアクセスできるのは本人だけです。預けたお金を貸し出したり、使い道を制限したりする仲介者はいません。資金は自分の暗号資産ウォレットに入っています。先ほど dApp に接続したのと同じものです。
Ethereum では、自分が自分の銀行になります。
送金してみる
もう 1 つのシミュレーションで、暗号資産を送る練習をしましょう。手持ちの 0.015 ETH を Bankless Academy の暗号資産ウォレットに送ってみてください。
- ウォレットのロックを解除します。
- ウォレットで「send」(送る)を選びます。 3.「Maximum」(最大)をクリックして、金額を 0.015 ETH にします。
- 通貨と金額を確認します。
- 連絡先から banklessacademy.eth を選びます。
- 以上です。海外送金が数秒で終わり、止められる仲介者はいませんでした。
Ethereum のウォレットで持てるのは暗号資産だけではありません。オンチェーンに保管できるデジタル財産はすべて送れます。デジタルアート、会員権、公演のチケット、株式、サイトのアドレスの所有権、現実の資産の権利まで Ethereum に載っています。
理解度チェック 4
正しいですか、誤りですか。Ethereum では、資金は仲介者ではなく自分の暗号資産ウォレットに入っています。
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[ ] 正しい
-
[ ] 誤り
しくみ
最後に、Ethereum がこれらをどう実現しているのかを、まとめて見てみましょう。
ピアツーピアのネットワークである Ethereum は、世界中に散らばる数千台のコンピューター、つまりノードでできています。誰でも動かせます。自分のイーサを預け入れ(ステーク)てバリデーターノードになる運営者もいます。そのソフトウェアはトランザクションを処理し、ほかの結果を再確認して不正を防ぎ、見返りにイーサの報酬を得ます。多くの人は自分でコンピューターを動かすのではなく、ステーキングサービスを通じて参加します。
しくみ(その 2)
先ほど送ったトランザクションは、この Ethereum ネットワークのバリデーターノードが処理しました。
- ETH のトランザクションが Ethereum ネットワークに送られました。
バリデーターが誤りがないか確認し、ほかのバリデーターがその結果を再確認しました。- トランザクションはネットワークの公開台帳である
Ethereum ブロックチェーンに追加されました。 - 送られた ETH が私たちのアカウントに届きました。
バリデーターが資金を持ち逃げしないのはなぜかと思うかもしれません。答えは簡単で、Ethereum ではそれが事実上不可能だからです。次のレッスン「ブロックチェーンの基礎」で詳しく学べます。
よくある質問
Ethereum はどう生まれましたか。
Ethereum は 2015 年に稼働を始めました。初期の開発は Ethereum Foundation が調整し、その役割は今も続いています。アップグレードは開発者、研究者、広いコミュニティによる公開の手続きで合意されます。企業もトークン投票もありません。この開かれた進め方が、オープンなインターネットという当初の構想を支えています。
Ethereum は安全ですか。
Ethereum 上のデジタル財産が直接盗まれることはありません。ただし、詐欺師にだまされて資産へのアクセスを渡してしまうことはあります。「Web3 のセキュリティ」のレッスンで、身を守る基本と、お金を失う単純な失敗の避け方を学べます。
Ethereum は広く使われていますか。
はい。2024 年には米国の規制当局が ETH の現物投資ファンド(ETF)を承認し、従来の株式市場を通じて Ethereum に投資できるようになりました。Sony や Visa のような企業も、その上で開発しています。
Ethereum は犯罪に使われていますか。
Chainalysis による業界調査は、暗号資産の取引量のうち犯罪に関わるのは 1% 未満だと一貫して推計しています。犯罪に関わるとされる世界の GDP の 2〜5% をはるかに下回る水準です。Ethereum は透明性が高いため、捜査機関がオンチェーンの犯罪者を追跡し、立件するのも容易です。
Ethereum は省エネですか。
Ethereum の利用が増えるにつれ、コミュニティは環境負荷の高まりに気づきました。「The Merge」と呼ばれる大きなアップグレードにより、Ethereum の消費電力は 99.9% 減りました。利用者の求めに合わせて変わっていける力を示す成果です。
Ethereum にはどう投資しますか。
Ethereum に投資するには、ネットワークの基軸通貨である ETH を持つことになります。ETH は暗号資産ウォレットから買えます。次のレッスンで一緒に作ります。Coinbase や Binance などの中央集権型取引所でも買えますが、ウォレットに移すまで Ethereum 上では使えません。
ムーブメントに参加する
💪 デジタルの暮らしを、自分の手に取り戻す時です。
Ethereum は、仲介者がインターネットの一角に築いた壁を崩し、価値搾取の経済を価値創造の経済へと変えています。強力で公平なサービス、デジタル資産の本当の所有、大胆な新しいコミュニティ、働き方を変える機会。そんな時代が始まっています。
自分の足跡を残す準備はできましたか。
旅を始めるには暗号資産ウォレットを作る必要があります。Ethereum の世界へのパスポートです。次のレッスン「ウォレットの基礎」で一緒に用意します。

理解度チェック 5
Ethereum をどう使ってみたいですか。(当てはまるものをすべて選んでください)
- [ ] 新しいデジタルの商品やサービスを探す。
- [ ] 海外に送金する。
- [ ] Ethereum のプロジェクトに投資する。
- [ ] 好きなアーティストとつながる。
- [ ] 力のあるコミュニティのプロジェクトに貢献する。
- [ ] 革新的な dApp を作る。